この本の著者たちは、アメリカの各地をスーダンのこと、ロストボーイズのことを伝える旅を続けています。本を書くことと同じように、こうして人々の前で体験を話すことが重要だと思っているようです。
本を読んだ人、学校で副読本として手にした人、会って話を聞きたいと思っている人たちから著者の元にたくさんのメールや手紙が届いているそうです。
その中からいくつか紹介していきたいと思います。
●まず、カリフォルニア州サンペドロ高校の生徒からのメールを紹介します。
バーンスタインさんへ
この本を読むまで、わたしは本を読むのが嫌いでした。正直いって、本なんてと思っていました。アレフォやベンソン、そしてあなたが書いたものがしたみたいに、本が自分に何か訴えかけるなんて思ったことがなかったのです。いま自分が手にしている自由や、本を読むことや、教育が受けられることが当然だ、などともう思うことはないでしょう。あなたたちに出会ったことで、わたしの人生は言葉にできないくらい変わりました。わたしがこれまで会った中で、あなたたちは一番楽天的な人だと思います。どうやったらそうなれるのでしょう。そうやって前向きに生きられるのは何故でしょう。本を読み進むうちに、自分がどれほど運に恵まれているか、恵まれていたか、よくわかりました。
本もののヒーローとは何か、その考えが変わってしまいました。今までは警官とか消防士がヒーローだと思ってました。でも本もののヒーローというのは、分け隔てなく人に親切にすることを気づかせてくれる人なんだ、とわかりました。それはあなたたちが、わたしにしてくれたことそのものです。ベンジャミン、あなたはわたしのヒーローです。あなたはこの本の、そしてこの世の闇に輝く本もののヒーローです。誰も教えてくれなかったことを、わたしに伝えてくれて、ありがとう。前向きに考えることが大きな違いを生むことを教えてくれて、ありがとう。そしてとりわけ、良い人間になることを、誰にも親切にすることが大事だと気づかせてくれて、とても感謝しています。
サンペドロ高校 ノエル・P
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